介護予防に求められる人材
「介護予防事業」は新しい制度です。つまりこれから作り上げていく制度と言えます。よりよい制度を作っていくには現場の意見が非常に重要になってきます。しかも、本当に高齢者の方のことを考えて、日々職務に従事されている方の意見がよりよい介護保険を作っていくと言えるのです。大変な仕事と思うかもしれませんが、大変じゃない仕事なんてありません。大変だけど、社会に貢献し、高齢者の方に喜んでもらえる仕事。それが、「介護予防」に関連する仕事に就く意義だと思います。そういう高い志(こころざし)を持った人材こそ、介護予防事業に求められる人材であり、活躍できる人材であるのです。これは、大きな成果を出すような仕事をしないといけないということではありません。あなたがお会いする「一人一人の高齢者の方」が、楽しく幸せな生活ができるように手助けをすることであるのです。その一人一人の積み重ねがよりよい社会を作っていくということを理解しながら日々の業務に携わっていける人を「介護予防事業」では望まれています。その気持ちを持つには何の資格も必要ありません。「仕事を通じて高齢者の方に喜んでもらいたい」という願いがあれば成立できるのです。
(文責:太井彦治:介護関係の仕事に従事。執筆・取材も受けています。)